サーバ構成オプション
コードの作成方法に影響を与えるサーバの構成オプションがいくつかあります。以下の項目について説明します。
構成詳細の大部分は、cache.cpf というファイル (CPF ファイル) に保存されます。
長い文字列演算のサポート
前述のとおり、Caché では、文字列操作の結果を保存するために、一定容量を持つメモリが割り当てられます。割り当てられたメモリの容量を超える文字列式が発生すると、<MAXSTRING> エラーとなります。
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長い文字列が有効でない場合、この上限は 32,767 文字になります。
クラス定義の場合、この上限によって文字列プロパティのサイズが制限されます。前述のとおり、この上限を超える文字列を操作する必要がある場合は、ストリームを使用できます。“ストリーム・インタフェース・クラス” を参照してください。
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長い文字列を有効にしている場合、上限は 3,641,144 文字になります。
Caché MVBasic を使用するアプリケーションについては、長い文字列を使用可能にする必要があります。
長い文字列演算を有効にしている場合は、以下のようになります。
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データ自体のサイズ以外は、使用されるディスク領域に本質的な違いはありません。
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割り当てられるメモリが多くなります。メモリが実際に使用されるかどうかは、以下の 2 つの要因によって異なります。
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プロセスによって、長い文字列を含む演算が実際に実行されるかどうか。
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オペレーティング・システムによってメモリがどのように使用されるか。オペレーティング・システムによっては、メモリ割り当てに遅延アルゴリズムが使用され、実際は必要なときにのみ仮想メモリが使用されます。
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ECP を介した長い文字列はキャッシュされないため、ネットワーク上に追加のトラフィックが発生します。
長い文字列演算の使用可能化
長い文字列を使用可能にするには、以下の手順を実行します。
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管理ポータルにアクセスします。
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[システム管理]→[構成]→[システム構成]→[メモリと開始設定] を選択します。
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[Long String有効] フィールドの値を確認します。このフィールドにチェックが付いていない場合は、チェックを付けます。
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何らかの変更を行った場合は、[保存] を選択します。
Caché SQL の設定
Caché SQL の動作に作用する設定を表示および変更するには、以下の手順を実行します。
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管理ポータルにアクセスします。
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[システム管理]→[構成]→[SQL およびオブジェクトの設定]→[一般SQL設定] を選択します。
このページには多数の設定のリストがあります。最も重要なものは以下のとおりです。
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[クエリキャッシュ - ソースの保存] — 埋め込み SQL 以外の Caché SQL を実行するときに、Caché によって生成されるルーチンおよび INT コードを保存するかどうかを指定します (すべての場合において、生成された OBJ は保持されます。既定では、ルーチンおよび INT コードは保持されません)。
クエリ結果は、キャッシュに格納されません。
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[デフォルトSQLスキーマ名] — 外部データからテーブルを作成するときに使用する既定のスキーマ名を指定します。このスキーマ名は、指定されたスキーマがないテーブルすべてに使用されます。
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[区切り識別子をサポート] — 二重引用符で囲まれた文字を Caché SQL でどのように扱うかを制御します。
区切り文字のサポートを有効にすると、フィールドの名前を二重引用符で囲むことができ、それによって、標準的な識別子ではない名前を持つフィールドを参照できるようになります。そのようなフィールドの例としては、名前に SQL 予約語を使用しているものがあります。
区切り文字のサポートを無効にすると、二重引用符内の文字は文字列リテラルとして処理され、標準的な識別子ではない名前を持つフィールドを参照することはできなくなります。
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何らかの変更を行った場合は、[保存] を選択します。
IPv6 アドレスの使用
Caché では、常に IPv4 アドレスおよび DNS 形式のアドレス指定に対応します (ホスト名、ドメイン修飾子ありおよびなし)。また、Caché を IPv6 アドレスに対応するように構成できます。"Caché システム管理ガイド" の "“Caché の構成” の章の “IPv6 のサポート” を参照してください。
プログラムによるサーバの構成
特定のユーティリティを呼び出すことで Caché の運用パラメータのいくつかをプログラムで変更できます。顧客の構成を変更する際はこの方法を使用することがあります。以下はその例です。
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Config.MiscellaneousOpens in a new tab には、システム全体の既定の動作と設定を指定するメソッドがあります。例えば、長い文字列演算を有効化するメソッドがあります。
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%SYSTEM.ProcessOpens in a new tab には、現在のプロセスの有効期間中の環境値を設定するメソッドがあります。
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%SYSTEM.SQLOpens in a new tab には、SQL 設定を変更するためのメソッドがあります。
詳細は、これらのクラスのインターシステムズ・クラス・リファレンスを参照してください。
詳細
この章で説明したトピックの詳細は、以下を参照してください。
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"Caché システム管理ガイド" には、管理ポータルの大部分の使用方法が記載されています。
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“インターシステムズ・クラス・リファレンス” で説明するインターシステムズ・クラス・リファレンスには、Caché で提供されるすべての非内部クラスの詳細な情報があります。
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"Caché パラメータ・ファイル・リファレンス" には、CPF ファイルのリファレンス情報が記載されています。