$ZCYC
データ整合性の冗長巡回検査
Synopsis
$ZCYC(string) $ZC(string)
パラメータ
string | 文字列 |
概要
$ZCYC(string) は、文字列の巡回冗長検査値を計算して返します。これにより 2 点間通信プログラムでのデータ整合性を確認することができます。
送信プログラムは、データの塊を送信する際に、一緒に $ZCYC を使用して計算された照合検査値も送信します。受信プログラムは、$ZCYC を使用して受信したデータの検査値を計算し、検証します。2 つの検査値が一致すれば、受信したデータは送信したデータと同一であると判断できます。
$ZCYC は、文字列の 8 ビット文字すべての 2 進数表記の排他的論理和 (XOR) を実行して、検査値を計算します。
8 ビットのデータを Caché の Unicode (16 ビット) 実装データに変換する際、データ文字列にワイド文字が含まれない場合は、巡回冗長検査の結果では、同じ値が得られるはずです。
8 ビット文字列の $ZCYC 値は、$ZCRC のモード 1 の値と一致します。
パラメータ
string
文字列。値、変数、式として指定できます。文字列値は引用符で囲まれます。
例
以下の例では、最初の $ZCYC は 65、2 番目は 3、3 番目は 64 を返します。
SET x= $ZCYC("A")
; 1000001 (only one character; no XOR )
SET y= $ZCYC("AB")
; 1000001 XOR 1000010 -> 0000011
SET z= $ZCYC("ABC")
; 1000001 XOR 1000010 -> 0000011 | 1000011 -> 100000
WRITE !,"x=",x," y=",y," z=",z
関連項目
-
$ZCRC 関数